スカトロ小説

5話 浣腸撮影会

ハメスカ

 

 

 とある喫茶店にて。

 

「嫌よ! 絶対に嫌!」

 

 俺の提案に、純香さんは激しく首を振る。

 

「どうしてですか。トラウマ克服と生活費確保を兼ねてスカトロ専門店で働く。いいアイディアじゃないですか」

 

「どこがよ! わたし、あの夜はどうかしてたの。忘れてちょうだい」

 

 純香さんは頬を朱に染めてそっぽを向いた。

 

「だって、お金ないんでしょ?」

 

「っ――」

 

「見てくださいよ、これ。1回のプレイで5万円稼げるって」

 

「よく見なさいよ! 客のうんこを体に塗るようなプレイなんて――」

 

 純香先輩が大きな声を出したせいでまわりの視線が集まる。彼女はそれに気づいて、はっと口を押さえた。

 

「……とにかく、風俗なんて絶対に嫌だから!」

 

「そうですか。いろんな人に見られることで純香さんの傷も癒えると思ったんですが……。また別の方法を考えますね」

 

 俺はがっくりと肩を落とした。

 

「あ……。がんばって考えてくれたのにごめんね。気持ちはありがたいんだけど」

 

 純香さんはすぐにそう言ってフォローする。根が優しいのだ。

 

 そこに付け入る気持ちが生まれた。もうひと押しすれば行けるかもしれない。

 

「そうだ! じゃあ、こうしましょう! 純香さんの排便姿を、俺が動画に取るんです。もちろん顔は隠してですよ。それをネットにアップしていろんな人に見てもらう。これなら、顔を見られない、体が汚れない、リスクがないで、いいことずくめです!」

 

「それはそうだけど……」

 

「だって、純香さんのトラウマには、排泄物を大勢に見られてしまったことも含まれているんですよね。だったら、人に見られないことには解決しませんよ。どうですか? 動画というのは、その練習にピッタリじゃないですか」

 

 俺が畳み掛けると、純香さんは長い間下を向いて考え込んでいた。

 

 そして、きっぱりと言った。

 

「わたし、やるわ。堀内くん、いい企画が出せるようになったじゃない」

 

「やった!」

 

 純香さんがオーケーしてくれたのと、さらに自分のアイディアを褒められたことが嬉しくて、俺は思わずガッツポーズを作った。

 

 

 

 撮影は週末の夜。俺は予算が許す限り高級なビデオカメラを購入し、撮影にのぞんだ。純香さんの痴態を写すなら、最高画質は譲れない。

 

 純香さんは俺が贈ったシフォン生地の白いワンピースを着ている。肩に開いた穴から見える肌がセクシーだ。手首に付けられた金のバングルは、純香さんが服に合わせて見立てようだ。

 

 以前のようにメイクを施し、髪を整えた純香さんは、女優と見まがうほどに美しかった。

 

 俺の注文であのシトラスミントの香水もつけてもらい、その香りがいっそう興奮をかきたてる。

 

 この美しい女性が、今からカメラの前で排便しようとしているのだ。俺はごくりとつばを飲み込んだ。

 

「心の準備はいいですか?」

 

「……はい」

 

「では、カメラを回します。顔と声はあとで処理しますから、純香さんは心配せず排便に集中してください」

 

 純香さんが頷くのを確認して、俺は録画ボタンを押した。

 

 ベッドの前に立つ彼女が画面に映る。俺が手で指示すると、純香さんはベッドに上がり、カメラに尻を向けて四つん這いになった。膝の下には、ペットシーツが準備してある。

 

 俺はカメラを固定し、ワイシャツのポケットから市販の浣腸液を取り出した。俺の体温でちょうどよくあたたまっている。

 

 カメラを遮らないように注意しながら、純香さんのそばに行った。そして、彼女の尻を覆っている布を、そっとめくり上げる。

 

 白いレースの下着があらわになった。俺はその下着に手をかけ、ゆっくりと膝まで下ろした。

 

「んっ」

 

 羞恥からか、純香さんが小さく声を出す。

 

 俺は浣腸液のキャップを外して、純香さんの肉付きのいい美尻に片手を添えた。

 

「あっ。触っちゃイヤ……」

 

「触らないとできませんよ」

 

 純香さんの肛門を初めて間近に観察した。きゅっとしまったセピア色の穴の入り口が見える。緊張からか、その穴はヒクヒクと震えていた。

 

 右手に持った容器の先端を、しまった穴の入り口にあてがう。

 

「っ――」

 

 純香さんの体がびくり反応した。

 

 そのままゆっくり押し込むと、容器のノズル部分がすーっと肛門に入っていった。

 

 俺は液だめの部分を押し、純香さんの直腸に薬液を流し込む。

 

「っ、ああっ……」

 

 おそらく人生で初めての感触に、純香さんは身をよじった。くねくねと、いやらしく腰が動く。

 

 俺は容器を引き抜いてカメラのところに戻った。

 

「便意が十分に強くなるまで我慢してくださいね」

 

 画面には、こちらに裸の尻を向けた純香さんが映っている。

 

 その状態で少し待つと、純香さんが便意を感じ始めたのか、しきりに腰を動かし始めた。俺はときどきズームして、尻の穴だけを大写しにした。きつく閉じられた肛門が、ゆるみかけてはまた閉められる様子がよくわかる。

 

「うんこしたくなっていますか?」

 

「はい。お腹、痛い……」

 

「エレベーターのときとどっちが苦しいですか?」

 

「それは……、あのときの方が……」

 

「だったら、まだ我慢できますね」

 

 俺は腹痛に悶える純香さんをフレームに収めた。痛みが酷くなっているのか、四つん這いのまま左右に重心を動かしている。

 

「うう……」

 

「まだですよ。限界までこらえてください」

 

「くぅ……」

 

 ごろごろとお腹の鳴る音が響いた。

 

「聞こえていますよ」

 

 心を鬼にして、わざと意地悪な言い方をする。

 

 純香さんがトラウマを克服するために必要なことだ。

 

「ひどいっ……」

 

 腹痛のためか、純香さんは泣きそうな声をしている。そろそろ限界だろうか。

 

「自分がどうしたいのか、言ってみてください」

 

「……出したい」

 

「何をですか? はっきり口に出してください」

 

「……こ」

 

「え? よく聞こえない。もっと大きな声で」

 

「うんこ! うんこしたいの!」

 

 純香さんが髪を振り乱して叫ぶ。その淫らな姿に、どうしようもなく興奮してしまう。

 

「はい、わかりました。もう出していいですよ」

 

「あああっ――」

 

 純香さんは絶叫とともに排泄した。

 

 締まっていた肛門が全開になり、そこからべちょべちょの軟便があふれ出す。

 

 ぶりゅりゅりゅりゅ……

 

 こげ茶色のそれは、膝までしかおろしていない下着を直撃した。真っ白なレースが、一瞬でぐちゃぐちゃに汚れる。さらに下着からあふれた分が、引いていたペットシーツに大きな染みを作った。

 

 ぷんと汚い臭いが漂う。

 

 ぶっ ぶりゅぶりゅ

 

 跳ね返った便の飛沫は、純香さんのきれいな太腿にまで飛び散った。

 

 俺のあこがれの女性が、自分の排泄物で汚れていく。

 

「どうせなら、おしっこもしちゃいましょう」

 

「あぅ……」

 

 もうヤケにでもなったのだろうか。純香さんはさほど抵抗せずに放尿を始めた。

 

 股から勢いよく液体がほとばしり、彼女の下着を濡らしていった。尿が太腿を伝い、そこに付着した大便を洗い流す。

 

 純香さんの糞尿の臭いを胸いっぱいに吸い込みながら、俺は夢中でその場面を眺めた。汚いものを垂れ流す純香さんは、ほかのどんなときより美しかった。

 

「ベッドもだいぶ汚してしまいましたね」

 

 俺がそう言うと、純香さんは四つん這いのまま体を回転させて、自分が排泄したばかりのペットシーツを見下ろした。彼女の排泄物はこんもりと山になり、はみ出してベッドの白いシーツにまでしみ込んでいる。

 

「ああ、こんなに……」

 

 純香さんはこぼれた便を素手でかき集めた。すらっとした指先にべっとりと便が付着する。その姿は何とも言えない快感を俺にもたらした。

 

「ワンピースも汚れてしまっていますね」

 

「あっ」

 

 裾が濡れて茶色くなっていることに気づき、純香さんは排泄物からさっと遠ざかった。

 

「そんな……」

 

 純香さんは愕然としたように自分の服や両手を見つめ、ポロリと涙をこぼした。

 

「あ、早く片付けないと部屋に臭いがついて取れなくなるかも」

 

「う……」

 

 俺が指摘すると、純香さんは顔を真っ赤にしてペットシーツを持ち上げた。立ち上がり、中途半端に下着をおろした足でトイレの方に走っていく。

 

「あっ」

 

 やはり歩きにくかったのだろう。彼女は途中で躓き、排泄物持ったままつんのめる。

 

「あぶない!」

 

 声をかけたが、遅かった。

 

 純香さんは目を覆いたくなるほど派手に転び、自身の排泄物をぶちまけてしまった。

 

 水のような便はペットシーツからこぼれ、絨毯の床に染みをつくる。

 

 顔を上げた純香さんが、その光景を見て悲鳴を上げた。

 

「いや……。いやぁ――!」

 

 そんな純香さんを、俺はしっかりとビデオカメラで追いかけていた。

 

 慰めの言葉もかけられないほど悲惨な姿だ。

 

 純香さんはその場に座り込み、なすすべもなくすすり泣く。

 

「うう……。ぐすっ……」

 

「あの、片付けましょうか」

 

「ぐすっ……」

 

 純香さんはすっかり放心してしまっている。

 

 俺はようやくビデオカメラをとめ、ワイシャツの袖をまくり上げた。

 

 純香さんのかたわらにしゃがみ込んでペットシーツを持ち上げる。ぬるっとしたうんこの感触が指先に伝わってくる。

 

 ペットシーツは、まだ温かい液体を含んでずっしりと重くなっていた。それをゴミ箱に捨てたあと、絨毯の上にこぼれた便も集めようと手を伸ばした。

 

「待って」

 

 不意に純香さんが手を出して、便に触れようとしていた俺の手を握った。

 

「え?」

 

「お願い、触らないで。わたしが片付けるから……」

 

 涙にぬれた瞳を伏せたまま、純香さんは消え入るように言った。

 

「ごめんなさい。荒療治すぎましたよね……」

 

「ぐすん……」

 

 純香さんはべそをかきながら絨毯に染み込んだ下痢便を拭き取り始めた。

 

 彼女は何度もトイレと部屋を往復し、茶色くなったハンカチで絨毯をこすった。

 

 しかし、汚れはなかなか取れず、きつい臭いも充満したままだ。

 

「純香さんのトラウマより酷い状況をつくれれば、あのときのことも乗り越えられるんじゃないかって思って……。ごめんなさい、もっと段階を踏むべきでした……」

 

「ううん。考えてくれたのは、嬉しかったの。わたしも前に進まないといけないって思ってるから。でも、あの動画を公開するのだけはやめて! 顔や声を隠したとしても、人目に触れるなんて耐えられない!」

 

 羞恥に頬を染め、苦痛に口元を歪めながら、純香さんは言葉を強めた。

 

「わかりました。約束します。いつか笑って見られる日まで、この動画はどこにも出しません」

 

「ありがとう、堀内くん……」

 

 弱々しく微笑む純香さんに笑顔を返しながら、ふと気づく。

 

 俺はどうやら、純香さんの決定的な弱みを握ってしまったようだ。

 

 

 

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※動画はイメージです。小説の登場人物とは一切関係ありません。